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コラム

昨年夏の毒キノコ研究会発足以来、ほぼ毎週日曜日の夕方になると 常宿と皆思っているファーム庵に三々五々集まって来る。 すでにキノコの時期は昨年の10月頃に終わっている

にもかかわらず “なぜ” 俺と同じように、他の人達も自分の生活圏と違った異次元の生活圏を求めているのかなぁー。 キノコが終わっても研究会は継続している。

晩秋には、山椒魚・沢蟹・ザリガニのカラ揚げ、マムシの蒲焼、じねんじょの天麩羅 冬には、どじょう鍋、猪鍋と食材には事欠かない。

その季節ごとに取れる食材を“肴”に大いに盛り上がって来た。会員の中から 脱会を希望した者など一人もいない。逆に一人、時には二人と会員が増加傾向にある。 なぜだろう! 口でうまく表現できないけど、人は会話を通じて癒し・ 癒されているんだよ。もちろん組織や家庭内と違った!!

大自然の中を仲間と共に歩き、山の香を嗅ぎ・風のやさしさを肌で感じ・ 山野草の花に感動し・自分達で摘んだ食材に舌づづみを打ち、 こんな贅沢な話はないと思うよ。 癒し の相乗効果も大きくなるんじゃないか?

世の中不景気で経営者も従業員も皆必死なんだよなぁー。 益々ストレスが溜まり、元気をなくしているのが今の日本じゃないのか? “屁”のつっぱりにもならないけど研究会の仲間はいつまでも元気でありたいね。

ジッチやバッパの時代は、ろくな食材もない中で、必死で働き・ 必死で子育てをしたんだよね。ストレスも今の比ではなかったんだろうね、 どうやって自分を癒したのかな?

自然に逆らわず、自然と共に共生して来たからなんだろうか。 研究会の仲間は、色々な職業の人達が集っているが 少しも違和感がないんだよね。初めて会った人でも!自分の生活を大事にし、 相手の気持ちも大事にするそんな人達の集まりだからかもしれない。

一度の人生、良い仲間と良い自然と共に生きられたら最高に楽しいね。

そんな事を考える今日この頃です。

ところで 食材が豊富な待望の春がやって来たと思ったら、 足早に通り過ぎようとしている。この時期は毒キノコ研究会改め 山菜研究会(仮称)として活発に活動をしている。

フキノトウ、野カンゾウ、やぶれ傘、野せり、みつ葉、のびる、朝つき、 ごんぼっ葉、こしあぶら、うこぎ、タラノ芽、etcなどなど、 美味しく料理をしてくれるファーム庵の料理長と助手 そして場所を提供して頂いているオーナーに感謝しなければならない。 今年のキノコの時期までは当分続くであろう研究会、 8月になったら毒キノコ研究会の1周年を会員で祝いたい。

それまで毒に冒されることなく生き延びていたらの話だが。


★この会の活動に興味をお持ちの方は★
当庵:ohashi@soma.or.jpまでお問い合わせ下さい。 当研究会には難しい規則はありませんが、「自然が好き」「人が好き」で、 山歩きの最低限のルールとマナーをわきまえた方のみが集う会です。 この趣旨に賛同できない方は、申し訳ございませんがご遠慮下さい。


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